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2013年02月06日

成長戦略に財務は必須

経営戦略には2つあります。

1つは成長戦略、もう1つは競争戦略です。


分かりやすく言えば、

成長戦略は、会社を大きくするための戦略。

競争戦略は、顧客を増やすための戦略。


顧客を増やせば会社は大きくなるのではないか、

と思われるかも知れませんが、両者は違います。


たとえて言えば、

売上高を2割増やすのが競争戦略。

売上高を2倍にするのが成長戦略。

という感じになります。


だから視点が全く異なります。


20年経営しても事業規模が変わらない会社が9割以上ですが、

中には、10年で10倍以上の規模になっている会社もあります。


その違いは成長戦略の有無です。


マーケティングやセールスは競争戦略の範疇で、

顧客に焦点をあてて成功シナリオを描く訳ですが、

成長戦略の会社や事業に焦点を当てます。


つまり、成長戦略では、

多店舗展開、全国・海外展開、新事業、フランチャイズ、M&A

がキーワードになります。


勿論、各事業にはそれぞれ競争戦略が必要になりますが、

会社全体としては、事業構成をどうするかに主眼を当てる訳です。


また、事業というと「立ち上げる」ことをイメージするかも知れませんが、

事業を「買う」という発想があるのも成長企業の特徴です。


琉球新報や沖縄タイムスでは、新商品や新事業の記事が多いですが、

日経新聞を見ると、M&Aの記事が結構あります。

そもそも、M&Aを全くせずに大企業になった会社の方が少数派です。


別に、M&Aを奨めている訳ではありませんが、

事業立ち上げでも、事業拡大でも、他店舗展開であっても、

重要なのはファイナンス、つまり、財務になります。


企業が成長するには事業への投資が必要です。

多額の資金を必要とし、必然的に財務的なリスクを負います。


ここをどう乗り越えるか、つまり、

どう資金調達し、どう事業投資するか、が問題です。


資金調達といっても、

借入金で全額賄ってもいいのか、

既存事業のキャッシュフローを回すのか、

出資など直接金融も使うのか、

フランチャイズのように他人の金で事業展開するのか、

色々な方法論があります。


勿論、借りた金は、事業の立ち上げりに関係なく返済しなければなりません。


こういった所が苦手だと、なかなか怖くて投資ができない。


だから、9割以上の会社は、何だかんだ言っても成長しませんし、

別に、会社を大きくする事だけが経営の目的ではありませんが、


自分は会社を大きくしたい、という考えの経営者は、

集客や営業を勉強するのと同じだけ、財務を学ぶ必要があります。


経営課題を解決を支援する 経営戦略オフィス
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Posted by ikai at 15:44│Comments(0)雑感
 
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