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Posted by TI-DA at

2010年03月23日

時は金なり

表題の「時は金なり」という諺は、

私が若い頃(今も若いですよ)から座右の銘にしてきました。


時間は貴重なのです。

金は失ってもまた稼げばいいのですが、

失った時間を取り戻すことはできません。


だから、私は「金で時間を買う」ことを心がけています。


経営の世界ではもっとシビアです。

時間に対してコストが掛っている事をご存じでしょうか?


このコストを「固定費」と言います。


売上高に応じて掛かるコストを「変動費」という。

売上高に関係なく固定で掛かるコストを「固定費」という。


教科書的にいえばそうです。

私もセミナーなどではそう説明しています。


しかし、もう一つの意味があります。


固定費が「売上高」に関係ないのであれば、

別の「何か」に関係する筈です。


その「何か」とは「時間」です。


変動費が「売上高に応じて掛かるコスト」なら、

固定費は「時間の経過に応じて掛かるコスト」なのです。


経営者がどんな事をしようがしよまいが、

毎月、ストンストンと落ちていくのが固定費です。


やるべき事をやらずにモタモタしている経営者は、

この事実を自覚していないのです。


のんびり構えている間に「時間が過ぎていく」ということは、

「固定費が掛かっていく」ということ。

もっといえば、「一定のお金が消えていく」といくことです。


当然、利益は残りません。


収益性が悪い会社にある程度共通しているのは、

スピードの遅さです。分かっているのに腰が重い。


やるべき事が分かったらさっさとやる。

やめるべき事が分かったらさっさとやめる。


時は金なり。  


Posted by ikai at 10:05Comments(0)雑感

2010年03月13日

成功は偶然、失敗は必然

先日、ある会社の社長と久しぶりに話をしました。


先方から連絡をしてこられてお会いしたのですが、

1年前半ほど前に会った時とは明らかに様子が違ったので、

会った瞬間に「経営がうまく行ってないんだろうな」と分かりました。


結局、数字の事は何も聞かなかったのですが、

本人の焦りようと私にすがるような態度から察しはつきます。


この方は前回お会いした時、自分の会社を自慢されてました。

私は県外だけでなく海外にも事業展開している!

飛ぶ鳥を落とす勢い、とまではいかなくても自信があふれていました。


しかし、2年足らずで別人かと思うほどの変わりようです。

「倒産」の二文字が頭に浮かんでいるので仕方ないのでしょうけど。


私は若輩ながら、数多くの経営者と深い付き合いがあります。

社員には口が裂けても言えない事を何度も聞いてきました。

そして、それを「一人の人間の気持ち」として受け止めてきました。

だから、経営者の心の動きは普通の人よりも分かります。


ものの10分も話をしないうちに、

この方がどんな経営をしてきたのか、どれ位の経営能力なのか、

なぜうまく行かなかったのかを理解しました。


何十年も経営してきて、この程度も分からなかったのか。

それでは失敗して当然だろう。


口に出しては言いませんでしたが、

これが私が心の中で下した結論でした。


では、この方は少し前までうまく行っていたのはなぜか?


それは、追い風にうまく乗っていたからです。

乗る風を見極めるカンは冴えていたのです。

うまく帆を掲げて風に乗ったから業容が拡大しました。

しかし、残念な事に「風はいつか止む」という事が分からなかったのです。


風に乗っている間に無風でも走れるエンジンを開発すべきだったのです。

しかし、この方はそうはしませんでした。

「オレはすごい速さで走っている」

そう勘違いした時、既にこの方の凋落は始まっていました。



その社長は馬鹿か?



もし、そう思ったのなら要注意です。


あなたの今の成功、今の立場。

これは本当に実力でしょうか?


「たまたま」ではないのでしょうか?

追い風が吹いているだけではないでしょうか?

それが向かい風に変わった時も同じ事を言えるでしょうか?


他人を笑うのは簡単だけども、それでいいのか?

将来、自分がそうならない保証はありません。

だから、他人の失敗は「他山の石」とすべきなのです。


何事も、運が良ければ成功する事はあります。

しかし、失敗する時は失敗すべくして失敗します。


大切なのは、たまたまうまく行っている時に油断せず、

足もとをしっかりと固める事です。  


Posted by ikai at 22:00Comments(3)雑感

2010年03月04日

人から嫌われる事を恐れない

最近、ブログがなかなか更新できてなく、

「井海さん、最近ブログを更新していませんね」

とそろそろ言われそうなので、

自分の価値観について一つ書いておきます。


ご存じのとおり、私は、

ハッキリとモノを言う、沖縄では珍しいタイプのコンサルタントです。


「井海さんは言い方がキツイ」

「もっとオプラートに包んで言った方がいい」

「なんだあの若造は」


こんな事を言われた事は一度や二度でなはく、

口に出して言わない方も含めると、「敵」とまではいかなくても、

「自分の事を快く思わない人」を随分たくさん作ってしまったな、

と思っています。


ただ、私は経営コンサルタントとして行き詰っているのかというと、

そんな事は決してなく、どちらかというと仕事は増える一方で、

日程が取れずにお断りする案件もある程です。


それは、有りがたいことに、私を、

「信頼してくれている方」

「支持してくれている方」

「応援してくれている方」

が少なからずいらっしゃるからだと思います。


では、なぜそうなのか?


結局のところ、経営者が求めているのは

「同調者」や「イエスマン」

ではなく、

「本当の事を言ってくれる人」

「客観的な視点で教えてくれる人」

「違うなら違うとハッキリ言ってくれる人」

という事なのでしょう。


違いますか?


正直、私もできる事なら波風を立てたくはありません。

しかし、自分に対する経営者のニーズは理解しています。


別にワザとキツイ言葉を言っているのではありません。

悪意を持っている訳でも決してありません。


しかし、人間は何事も自分に都合よく解釈するものです。

中途半端な言い方では本当の意味では伝わらないのです。

だから、事実をハッキリと言います。


一時的にどう思われようと、あまり気にしません。

後で良い結果が出ればそれでいいのです。

また、その為に経営コンサルタントは存在していると思います。  


Posted by ikai at 19:13Comments(0)雑感