2009年09月15日

常識vs非常識

こんにちは、ikaiです。

ビジネスをする上で「常識」というものは
プラスとマイナスのどちらに働くでしょうか?

最近では「非常識な○○」というキャッチコピーも
やたら増えました。

この辺りを考えてみたいと思います。


そもそも「常識」というのは何でしょうか?

三省堂の「大辞林 第二版」によると、

 ある社会で、人々の間に広く承認され、
 当然もっているはずの知識や判断力。

とあります。

ここで、私が注目するのは、

 人々の間に広く承認され

の部分であり、これが意味する所は、

(1)多くの人が「正しい」と認めている。
(2)多くの人が「正しさ」や「その理由」を考えない。


ではないかと思います。


ここから容易に導き出せるのは、

「常識が正しいとは限らない」

という事で「常識を疑え!」とはよく言われる所です。

実際、過去の歴史においても偉大な発明や発見は、
当時においては非常識なことではありました。

ビジネスでも、時代の最先端を行く人は、
頭の古い人からは非常識だと評価されますが、
その非常識な人が、常識人よりも成功している。

そんな事例は沢山あります。


すると、今の時代は非常識なのがいいのか?


そうとは限りません。

と言いますのは、
「非常識な○○」に乗せられている人を、
何人も知っているからです。

確かに、差別化した方がいい場合はあります。

でも、人と違った事をした結果、
それが間違っていたらどうするのですか?

いや多分、間違っている可能性は高い。


ここで、「常識」に戻ります。

(2)多くの人が「正しさ」や「その理由」を考えない。

これを四文字で言うと「思考停止」です。

常識的なやり方で成功できないとすれば、
それは、思考停止に陥っているからです。

本当に正しいのか考えない。
なぜ正しいのか考えない。

すると、表面だけ他人の真似をします。
深く掘り下げるという事をしません。
だから、やる事なす事が雑で形だけ。
お客さんや関係者から、特別な評価もされません。

ここで、よく考える人は、常識について
「なぜ常識なのか?」と考えるのです。

その結果、
「これは世間では常識だが実は正しくない」
と気付く。

気付くと実行する。習慣にもなる。

何も考えない他人からは「非常識だ」と言われるが、
正しい事を実行しているから成功する。

という事で、私の結論としましては、

「非常識なのが良いのではなく、
 自分の頭で深く掘り下げて考えるのが重要」

という事です。


「非常識な○○」に飛びついている人は、
本当に自分の頭で考えて飛びついているのでしょうか?

もしそうでないから、
思考停止には変わりありません。

更に、やろうとしている事は、
非常識な(=多くの人が正しいと認めていない)事ですから、
余計に危険です。


まぁ、「非常識な」といいつつ、
中身を見たら昔から言われている事だった、
というのも多いですけど。。


自分の頭で考えに考え抜いた結論であれば、
常識だろうと非常識だろうと、実行すればいいのです。


「常識vs非常識」という対立軸に意味はありません。



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Posted by ikai at 12:17│Comments(0)雑感
 
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