2009年09月15日

社長の目標管理

こんにちは、ikaiです。

私は色々な会社に管理職の目標管理を導入していますが、
今回は、社長の目標管理のお話しです。


■小規模企業は自由が大きい

一定規模以上の会社では、「経営」と「管理」と「作業」が分業されていますが、
小規模企業では、社長がこれら全てに関わっています。

その為、社長が取れる行動の選択肢の幅が広く、迷いやブレが生じやすい。
言葉を変えると「思いつきで色々できてしまう。また、やってしまう」ということです。

上場企業では「内部統制」が法律で義務付けられています。

非上場企業でも中堅企業では、「取締役会」が社長の上に位置づけられ、
重要な意思決定は社長の独断でできないようになっています。

しかし、小規模企業や個人事業では、そんなものはなく、
社長の一言で全てを決めることが出来てしまいます。

決めるどころか、自分でもやってしまう。

小規模企業の社長というのは、「自由度」が非常に高いのです。


■大きな自由が生む苦痛

「何でも自由にできるのがいいんだ」という社長さんは多いです。

しかし、自由には責任が付きまといます。
大きすぎる自由が重荷になっている社長さんも、少なくないのです。

会社の中で社長に指示を出せる人はいません。

社長の判断がブレても、それを本気で叱ってくれる人はいません。

社長が怠けていても、それを注意してくれる人はいません。


ある社長が言いました。

「独立企業して一番つらいのは、私に指示してくれる上司がいない事だ」

「こんな事、社員には言えないけどね」

と。


■自分を律する仕組みが必要

自由度が高い中で、それでも判断の一貫性を保たねばなりません。

その気になればいくらでも怠けられる中で、高いモチベーションを保たねばなりません。

嫌な事から逃げても咎められない中で、「やるべき事」はしなければなりません。


社員には上司という監督者がいます。
大きな会社には株主総会や取締役会という機関があります。

しかし、小規模企業の社長にはそれらがありません。
小規模企業の社長には自分自身を律する仕組みが必要なのです。


■社外の人に目標管理をしてもらう

社長に本気でモノが言える社員がいないのであれば、社外に求めてはどうでしょうか。

社外に自分だけのメンターを持つのです。

その人に、自身の判断や行動をコーチングしてもらうことによって、
モチベーションの「向き」と「大きさ」を維持向上するのです。


この「メンター」の選び方ですが、次の必要条件があります。

(1) 口が堅いこと (死ぬまで秘密を守り通せる人)
(2) 経営の全体像を熟知していること
(3) 何が課題であるかを見抜く力があること
(4) あなた自身がその人を信頼できること


また、そのコーチングは「相談に乗ってもらう」ことではありません。

経営者として自分の目標を立て、その達成に向けて行動する。

その目標達成の度合いを監督してもらうのです。

これが「社長の目標管理」です。


■目標管理のやり方

社長の目標管理は月単位でやります。

(1)月の初めに目標を立てる
(2)目標が適切かどうか、メンターとレビューする
(3)目標達成に向けて行動(経営)する
(4)月の終わりに結果と反省点をメンターとレビューする


また、目標の立て方は適当では駄目です。

社長の目標ですので、経営上の課題を解決する事を主眼に置いて
目標を設定しなければなりません。

また、目標は「達成したかどうか」が判断できるものでないと
意味がありません。すると数値目標という事になります。

この点もメンターと検討すればいいでしょう。


■取り組んでみたい方は

ここまで記事を読まれて「社長の目標管理に取り組んでみたい」という方は、
私までメール下さいね。詳細をお伝えします。

井海宏通 ikai@mbn.nifty.com



経営課題を解決を支援する 経営戦略オフィス
同じカテゴリー(業務内容)の記事

Posted by ikai at 18:50│Comments(0)業務内容
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。