課題が見える人と見えない人

ikai

2013年07月23日 11:08

人材育成と言えば、業務スキルの習得だと考えられがちですが、

業務のできる人材を揃えただけでは、会社の競争力としては、

マイナスではない、というだけでプラスにはなりません。


実際、業績の伸びない会社、悪い会社を見ても、

現場業務はしっかりとこなせているケースが多いです。


要は、ただ目の前の業務をさばくだけでは駄目で、

課題をどんどん見つけてつぶしていく事が重要なのです。


特に経営者や管理職はそうです。

業務スキルはあまり求められません。

それよりも、課題の発見・解決力が求められます。


その入り口は、課題が見えるかどうかです。

見えない課題は解決されないのですから。


つまり、課題発見力が大事なのであり、

これがない人は、幹部としては貧弱であり、

課題解決力のない人が集まった会社というのは、

見えない課題を抱えたままで競争力が弱い。


では、どうすれば課題が見えるようになるのか、

課題が見える人と見えない人の違いは何なのか。


意欲の違いか。

それも1つあるでしょう。やる気が無ければ見えません。


しかし、大きい違いは「将来像の有無」です。


業界は今後どう変わって行くのか。

顧客ニーズはどう変わって行くのか。

同業者はどんな動きになっていくのか。

規制や技術など環境はどう変わって行くのか。


そういった「環境変化」を見据えたうえで、

自社は何を目指せばいいのか。どうなるべきなのか。

その中で自分はどんな役割を果たせば良いのか。


こういう観点で「目指す将来像」を描くことによって、

今のうちに何を解決しておくべきかが見えてくるのです。


目の前の事しか見ない人には課題は見えません。

問題は見えるでしょうが、課題は見えません。


私は中長期計画の作成をよく勧めますが、

それは課題を見えるようにする為でもあります。

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